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講孟余話(こうもうよわ) - コンサルタント・ブログ
以前の私は、ほかの人の役に立つなぁ、とか、そういえばあの人が知りたがっていたなぁ、とか、自分の欲しい知識だけじゃなく、そういった知識も勉強してきました。でも、それは「いい人」と呼ばれるだけの無価値な知識だと知りました。
講孟余話では、
己が為にするの学は、人の師となるを好むに非ずして自ずから人の師となるべし。
人の為にするの学は、人の師とならんと欲すれども遂に師となるに足らず。
故に云はく「記聞の学は以って師となるに足らず」と、是なり。
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つまり、自分のために学び、自分の血肉にした知識(経験)にこそ価値があり、尊敬される。
とまあ、ちょっと意訳しすぎていますが、こういった意味合いになります。
確かに、ほかの人のために学んだ知識は、ただ学ぶだけです。その知識を実行したり、経験しようとしたりすることは無いでしょう。ということは、
「ほかの人のための学んだ知識」=「机上の空論」
といえます。机上の空論をいくら言っても、信用を得ることも価値を感じてもらうことも、無いでしょう。もちろん、尊敬してもらうこともありません。いい人だなとは思ってもらえるでしょうけど。それなら、自分のために学び、その知識を実行し経験し成果があれば、その知識(経験やノウハウ)が欲しいという人が出てくるのは当然です。もちろん、尊敬もされるでしょう。
コンサルタントも同じです。いくらノウハウやマーケティングを学んでも、実行していない知識やノウハウは、悲しいかな薄ぺっらいのです。
まとめますと、自分のために学び実行しましょう。猿真似だっていいのです。
お奨めの本が2冊あります。
●岡本吏郎 著 あさ出版
「マネ」するマーケティング
●吉田松陰 著 講談社学術文庫
吉田松陰・留魂録
個人的な注釈)*留魂録(りゅうこんろく)とは、吉田松陰(よしだしょういん)が死ぬ2日前に書き上げた、遺書のようなもの。なぜ松陰は、若くしてあんなにもかっこ良く、首をはねられることができたのか?現代までを含めた後世に、何を残そうと考えたのか?原文だけじゃなく、現代訳もあって分かりやすくなっています。
投稿者 コンサルタント・ブログ : 2005年03月24日 19:22